Nikon D40でどんどんシャッターを切れる気軽さを手に入れた
かつての僕は販売の仕事をしていたこともあり、夜型の人間でした。
夜の町は昼とは全く違う雰囲気があり、仕事帰りや思い立った日の夜にCanon EOS7を持って出かけてはシャッターを切って楽しんでいました。
まだフィルム代もそんなに高くなくて撮影技術のこともよく知らなかった僕は、無邪気に気の赴くまま何でもスナップするのが気持ちよかったですね。
そんなフィルムカメラ生活に不自由さは感じませんでしたが、このNikon D40
を使うようになってから明らかに変わったことがあります。
それは「どんどんシャッターを切れる気軽さを手に入れた」という感覚です。
それまでもフィルム時代でもわりとお構いなしにシャッターを切っていたとは思いますが「暗くて写るかどうかわからないけど撮ってみる」「ブレるかもしれないけど撮ってみる」という感覚。
フィルムではちょっと躊躇してしまいがちな場面でも、好奇心の赴くまま撮っていける快適さがありました。

D40で自由に夜を撮りまくる(作例)

Nikon D40 + AF-S DX ズームニッコール ED 18-55mm F3.5-5.6G II
昔、いろんな国や日本のいろんな都市に住んでいた知人がぽつりとこんなことを言っていました。
「大分(当時住んでいた土地)の夕暮れって、寂しくないから好きなのよ」
ずっと地元で住んでいる僕にとって「ほー、そんなふうに感じる人もいるんだな」と思ったものです。
寂しくない夕暮れ、あたたかい夕暮れ。
その視点にどんな価値がというのはよくわかりませんが、なんとなく悪い気はしなかったので「寂しくない夕暮れ」の魅力とはそういうことなのかもしれません。

Nikon D40 + AF-S DX ズームニッコール ED 18-55mm F3.5-5.6G II
近所の民家が立ち並ぶ町にいきなり現れた大型機械にびっくり。
こんなでっかくて違和感しかしないのに、どうして気づかなかったのか。
ぼーっと過ごしてると、いきなり新築の家が建ってたり無くなってたり、工作機械が現れては消えたりとそんなことが今でもあったりします。
夕日が沈んでしまう前に家までカメラを撮りに帰り、ダッシュしてシャッターを切りました。
シャドーがどすんとシルエットになってるくらいのが気持ちよくて好きです。

Nikon D40 + AF-S DX ズームニッコール ED 18-55mm F3.5-5.6G II
川の両岸がライトアップされていた頃がありました。
防犯のためもあったのでしょうけど、とても綺麗でここを通るのがとても好きでした。
今、もっと性能の良くなったカメラを持っていたとしても、もうこの風景は撮れません。
僕がこの時にD40を持っていたから撮れた、今では失われてしまった風景です。

Nikon D40 + AF-S DX ズームニッコール ED 18-55mm F3.5-5.6G II
自転車で通える距離の職場に勤めていた頃、いつもの通勤路が魅力的に見える瞬間があります。
光の具合なのか、自分の気分の具合なのか。
この時にしか感じられない瞬間を記録するということは、後から見返した時に大事な町の記憶となっていくのですね。

Nikon D40 + AF-S DX ズームニッコール ED 18-55mm F3.5-5.6G II
地元の県庁を近くの歩道橋から見下ろすと、そこにはクールでドラマチックな風景がありました。
かなり暗い場所でしたので、フィルムカメラで撮っていたらどんな写りになっていたのでしょう。
デジタルカメラの良いところは、自分が撮りたいと感じた風景が、その場でどんなふうに撮れたか教えてくれるところ。
「D40はこんなに素敵に写し出してくれる」
そういう安心感と信頼が、心のフットワークを軽くしてくれるんですね。

Nikon D40 + AF-S DX ズームニッコール ED 18-55mm F3.5-5.6G II
我が町の中心街の商店街の夜は早く眠る。
アイボリー色のドアの質感、きちんと磨いている窓。
きっとお店の方が丁寧に手入れしているんでしょうね。
清潔感と静けさに佇むお店に強く反射するコンビニの照明。
静かな気持ちで中央商店街を歩く僕にD40はいい相棒でした。

Nikon D40 + AF-S DX ズームニッコール ED 18-55mm F3.5-5.6G II
街灯に照らされた木々。
最近違うカメラで違う場所を撮ったのですが、僕は昼間でもこういった極端なコントラストの、対象が暗闇に浮かび上がるような写真を撮りたくなります。
その最初の頃の写真として思い出深いですね。

今でも思い出す、このカメラとの思い出
難しいことを考えずに昼も夜も軽やかに撮る気持ちにさせてくれたNikon D40
というカメラ。
その後の僕のNikonカメラ歴に大きな影響を与えてくれました。
いくつかのNikon製品を使ってきては、どこかでD40の写りをまた味わいたいと思っていたような気がします。
あれから随分と時が経ちましたが、今またこのカメラを使ったら僕はどんな写真を撮るのでしょうか。
ふと、そんなことを思ったりする思い出深いカメラなのです。

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