単焦点レンズへの目覚め。Xマウント、フジノンXF35mm F1.5 Rという名の神レンズ。

FUJIFILM X-T20
X-T20 + フジノンレンズ XF35mmF1.4 R
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誰もがそれは神レンズと言ったから

僕はそれまで、基本的に「カメラ一台にレンズ一本」で写真を撮ってきました。

確固としたポリシーといったものはなかったのですが、描写よりも構図を優先にしていたこともあって、CANONやNikonのカメラでは28mm〜135mmあたりのズームレンズ一本で楽しんでいたところもあります。

最近では使っていた富士フィルムのX-T20 というミラーレス一眼には、

「フジノンレンズ XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS 」というセットのズームレンズ。

レンズキットには贅沢だと評判の良いレンズで、いろいろなものを撮ってきましたが、いつの頃からか「もっと深みのある写真が撮れないかな」と思うようになってきました。

独特の雰囲気の写りをする富士フイルムのカメラのおかげもあったかもしれません。

さて富士フイルムのレンズはどれを使えばいいのやらと調べると、必ず筆頭に上がってくるレンズがありました。

ベテランの皆さん「神レンズ」の呼び声が高い「フジノンXF35mm F1.4 R 」。

仕様に関しては、もうこれでもかと記事が出ていますので、具体的なスペックを知りたい方はそちらをみていただくとしまして。

僕の気持ちとしては「50mmかあ・・」という複雑な感情でした。

といいますのも、僕が50mm単焦点レンズで使ったことがあるといえば、フィルム時代の「Canon EF50mm F1.8 II 」とフォーサーズ時代の「OLYMPUS ZUIKO DIGITAL 25mm F2.8 」の2本のみ(古い)。

どなたかが言った「好みの画角は年齢に相応する」的な言葉通り、当時20〜30代の自分は猫を撮る時のみ望遠側で、それ以外はほとんど広角側風景をスナップしていました。

僕にとって50mmという画角はとても狭く、どうしても使いこなせないまま、その魅力を知る前に離れてしまったのです。

それでもたくさんの富士フイルムユーザー様が口をそろえて薦めるレンズです。

「そうか、どうやらまた50mmに挑戦する時がきたのか」と思い切って購入した次第であります。

 

自分が上手くなったかもと錯覚してしまう独特の空気感(作例)

早速購入したレンズをX-T20 にセットして撮影へ。

「晴れの日はめっちゃ明るすぎる!」とか「ボケすぎて、シーンに応じた適切な絞りっていくつ!?」とか、ようやくそのレベルかという感想を抱いたものです。

でも、それにも増して、このレンズは今までの僕の写真とは違う世界を見せてくれました。

X-T20 + フジノンレンズ XF35mmF1.4 R

特別なライティングはせずに自然光のもとでの撮影でしたが、静かでありながら生命力を感じるみずみずしい写真が撮れました。

ナチュラルな感じからは離れた世界観ですが、自分の身近な生活にこんな世界があることは、新鮮で嬉しいものです。

X-T20 + フジノンレンズ XF35mmF1.4 R

カーテンの柔らかい光がここちよい。

にぎやかなカフェに落ち着いた雰囲気をすくいとってくれるようです。

X-T20 + フジノンレンズ XF35mmF1.4 R

一転して華やかな風景。

商業ビルに年月かけて生えた植物が花開きます。

このレンズなら、きっとこの季節の美しさを写し出してくれる。

そんな信頼感が日常のスナップを軽快にさせてくれるのです。

X-T20 + フジノンレンズ XF35mmF1.4 R

とても暑い日だったのですが、どこか涼しげな雰囲気も醸し出しています。

あたたかい家族の様子の中にも、どこか冷静な視線も感じる写真が多くあるのが、僕が感じる富士フイルムの魅力だなと思っています。

X-T20 + フジノンレンズ XF35mmF1.4 R

市営の弓道場からグラウンドへと抜ける通路。

安全のための電灯が設置されていますが、その明暗が美しいです。

ただ、夜間でも時間や天候によって同じような写真にはならないのがスナップの面白いところです。

X-T20 + フジノンレンズ XF35mmF1.4 R

ピントがちゃんと合っていないのですが、艶っぽくてちょっと官能的な感じもある花の美しさを写し出してくれました。

僕が住んでいる地方は自然が豊富ですが、公園などにはちゃんと緑を手入れしてくださる方がいらっしゃるので、誰もが四季の美しさを気持ちよく感じることができるのですね。

X-T20 + フジノンレンズ XF35mmF1.4 R

寒い冬の空気感をキリッと見せてくれました。

柔らかい描写だけではなく、クールな雰囲気も出してくれるのがこのカメラとレンズの組み合わせの素晴らしさだなと嬉しくなります。

 

忘れられない魅力、いつまでも心に残る写真が生まれるレンズ

ほぼズームレンズしか使ったことのなかった僕に、このフジノンXF35mm F1.4 R というレンズは単焦点レンズの素晴らしさを教えてくれました。

50mmという画角は僕にはやっぱり難しいのですが、それでもあのレンズで撮る写真の空気感を味わうためにたくさん持ち出していました。

このXF35mm F1.4 R で撮ったときのなんともいえない雰囲気を知ると、他の単焦点はどうなんだろうという好奇心も湧いてくるのです。

そしてこのレンズ以降、OLYMPUS PEN-F でもいろんな焦点距離の単焦点レンズを使うようになりました。

マイクロフォーサーズでも、あのXF35mm F1.4 R の時に感じたような魅力的な写りの感動を味わいたい。

そんなふうに思わせてくれます。

もちろんいいズームレンズであればさらに便利になるのでしょうし、使ってみたいレンズもあります。

でもそれはもうしばらく後でもいいかなと、僕はズームレンズの誘惑に抗いながら単焦点レンズの旅を続けているのです。

 

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