好きなカメラを使って日々身の回りの写真を撮る。
時には旅行に出掛けて、見慣れない街並みや風景を新鮮な気持ちで撮りまくる。
家に帰って膨大な写真見返しながら、思い出に耽るのも素敵なことだと思います。
ただ、一度にたくさんの距離を移動して、たくさんの写真を撮りまくった後というのは、いくら好きなことでも心が少し疲れてしまうことがあります。
今はタイパの時代とよく耳にします。
カメラにおいても、「早い起動時間」「高速AF」「連写」などなど、ストレスと言われる時間をことごとく解消した高性能カメラが作られています。
それはとても素晴らしいことで、メーカーの方がユーザーのために磨き上げてきた技術の結晶なのだと思います。
僕もその恩恵を受けている一人ですが、たまにはそんな「便利」から離れてゆーっくり写真を撮リたくなることもあります。



FUJIFILM X100VI
FUJIFILM X100VI
はフルオートで快適に日常を撮ることができる優れたカメラですが、フルマニュアルで楽しむこともできる素敵なカメラでもあります。
ISO感度を決めて、シャッタースピードも、絞りも、フォーカスも、全てマニュアルで。

FUJIFILM X100VI
ピントリングを回して、対象物のピントがクーっと合っていくのを眺めながらシャッターを切る。
一度にたくさん撮るわけではないですが、仕事から帰ってきて食後のわずかなリラックスの時間。
テーブルの上の小物を撮ったり、休日の朝に部屋の観葉植物を撮ったり。

FUJIFILM X100VI
きっとAFのほうが、ぴしゃっとキレイにピントを合わせてくれるのでしょうが。
MFにして、自分でここだと決めたところで自分でシャッターを切る開放感は、少し心が軽く自由になった気持ちです。

FUJIFILM X100VI
そんな、ちょっと深呼吸をするような、ちょっと伸びをするような、ゆっくりと心が落ち着くような写真体験を欲する自分がいます。
忙しい日常でくたびれた体のコンディションに柔軟に合わせて写真を撮るのは、静かに自分の調子を見つめて整えるのに向いているように思えるのです。


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